現在、ある調査によりますと歯医者で行われている治療の2/3は再治療で、世界中で行われている再治療の総額は年間で1,000億円を超えると言われています。最初は小さな詰め物でも、やり直しを繰り返し、やがて神経を抜いたり、最後には歯そのものを抜いてしまいます。
私達に出来ることは、この悪循環の流れに一人でも多くの人を入れないようにすることであり、既にこの流れの中に入っている人たちに対しても出来るだけその流れを遅くすることだと考えています。
痛みが止まったり、歯に詰め物をしたり、被せたりして元通りに噛めるようになると患者さんは喜んだ顔をされますが、もっと嬉しいのは病気にならない事ではないでしょうか?病気にならないようにする予防こそが本当の医療だと考えています。
今まで歯を削る機械の音に脅えていた方が、歯科衛生士と話をして歯をきれいにしてもらって帰るこの繰り返しになります。同じ治療椅子に座る時でも治療で座るのと予防で座るのでは全然患者さんの態度も違ってきます。
多くの歯をもつ高齢者の方は肌の色つやもよく若々しくて人生に対して前向きな方が多いです。
「生涯を通して自分の歯でも何でも噛むことが出来る。」この誰もが望む願いを叶えるには出来るだけ早くから予防のために歯科医院へ継続的に来院されることがとても重要な事です。
|